クラウド構築にかかる3つの費用とは?
コスト削減方法まで解説

2023年06月05日
クラウド環境を自社で構築する際には、どのくらいの費用がかかるか事前に把握しておくことが大切です。費用の規模感や種類を把握しておくことで、コスト削減に向けた適切な対策をとることができます。本記事では、クラウド構築のコストの種類や会計処理の方法、コスト削減の方法などをご紹介します。

クラウド構築にかかる3つの費用

クラウド構築にかかる3つの費用

 

クラウド環境を構築する際には、オンプレミスとは別の形でのコストがかかります。 具体的にかかるコストは以下3つです。

イニシャルコスト

クラウドを導入し、実際に稼働するまでに必要となる初期費用のことです。初期設定や契約にかかるコストなどが含まれます。自社でサーバーやストレージなどの設備を導入する必要のあるオンプレミスに比べ、クラウドなら一般的にイニシャルコストを大きく抑制できます。

構築コスト

オンプレミスで使っていた必要な機能やサービスをクラウドへ移行・構築するための費用のことです。仕様変更があった場合には、その影響やリスク分析、それに伴う要件定義などシステム設計にかかわる費用がかかります。こうした作業が可能な専門人材がいない場合は、外注コストも見積もる必要があります。

ランニングコスト

導入後の運用にかかるコストのことです。オンプレミスで必要なサーバーやストレージの保管・維持費や電気代、クラウド事業者の責任共有モデルによるセキュリティ対策 やトラブル対応などの費用も、毎月のランニングコストに含まれます。 クラウドは使った分だけ費用を支払う従量課金制が基本であり、実態に比べ余計な費用がかかる心配は少ないですが、不要な機能・サービスを洗い出すなどしてランニングコストを抑える工夫は必要です。 クラウド構築では、会計処理の方法もオンプレミスとは異なります。そこで次に、クラウド構築にかかわる会計処理について解説します。

クラウド構築の会計処理方法はどうする?

オンプレミスでは、サーバーなどを自社に設置するため費用を固定資産として計上しますが、クラウドに関しては構築・利用方法によって会計処理方法が異なってきます。

 

たとえば後述するパッケージを利用する場合、ベンダーが所有するシステムをリースするのであれば、資産ではなく利用料として計上します。パッケージを一括購入する場合、システムの購入・取得費用は無形固定資産として計上します。 一方クラウド利用する場合、資産計上の必要はありません。ただし、アプリケーションを自社で構築するなど、カスタマイズに伴う設定作業料は無形固定資産に該当します。なお、無形固定資産は、減価償却の耐用年数を原則5年以内にする必要があります。

知っておくべき!クラウド構築費用の2つの考え方

知っておくべき!クラウド構築費用の2つの考え方

 

クラウド構築の費用については、大きく以下2つの考え方があります。

パッケージ

ベンダーが開発したシステムを購入・導入する方法であり、購入方法は一括払いとリースがあります。導入時のパッケージ使用料やイニシャルコストが多くかかる一方で、ランニングコストはサーバーの利用料のみ負担すれば良いため、比較的コストを抑えやすい点が特徴です。

クラウドサービス

クラウドサービスを利用する場合はイニシャルコストを大きく抑えられます。ただし、従量課金となるため通信料や利用時間が多いとランニングコストは高くなります。イニシャルコストと中長期的なランニングコストを比較して、パッケージとクラウドどちらを選ぶか検討することが大切です。

クラウド構築の費用的メリット

これまで述べてきたように、クラウド構築を行えば自社で設備を導入・設置する必要がなく、インターネットを経由してサービスを利用するため、イニシャルコストを大きく抑えられます。加えて、自社が必要としている機能のみが含まれたプランを選択することで運用コストを抑えられるほか、メンテナンスはベンダーが行うためメンテナンスのためのコストもかかりません。
また拡張性に優れており、オンプレミスに比べてリソースを柔軟に変えることができます。そのため、サーバーの追加に伴う手間やコストもかからなくなります。

クラウド構築費用の3つの削減方法

クラウド構築費用の3つの削減方法

 

以上のようにさまざまな費用的メリットがあるクラウド構築ですが、以下3つのポイントを意識することでより費用を抑えられます。

予算を設定し、必要な分だけ使う

まずは、あらかじめ予算の範囲を決めておくことが重要です。クラウドは従量課金制が一般的であるため、予算を決めずに利用していると想定以上に大きな額を支払うことになるリスクがあります。
また、必要な分だけ利用することも心掛ける必要があります。クラウドの使用状況を可視化し、無駄なリソースが生まれていないか確認するとともに、ストレージの最適化などの対応をとることが大切です。

不要なサービスを停止する

使用状況の可視化を通じて、不要なサービスを契約していないかを確認する必要もあります。特に、一度追加したリソースが不要になった後もそのままになっていると無駄なコストが生まれてしまうため、契約中のものをリストアップするなどしてサービス内容を把握し、不要なサービスを停止したり、プランを変更したりすることが重要です。

クラウドネイティブを活用する

クラウドネイティブとは、クラウドでのアプリケーションの実行やシステム開発などを前提とした考え方のことです。たとえば、クラウドネイティブの代表であるCI/CDツールを活用することで、アプリケーションに変更を加えると自動的にテストを実行し、システム運用にかかわるコスト削減につながります。

クラウド構築費用についてはSproutlyへご相談を

Sproutlyではクラウドの選定から移行、運用、監視、管理までを一貫して行うサービスを提供しています。
クラウドに移行するシステム基盤の初期構築から、アプリケーション運用に必要な保守サービスまでのすべてをトータルに運営・管理する定額制サービスである「SREサービス」を提供しており、クラウド構築にかかわる費用を抑えることが可能です。
また、Sproutlyのサービスには継続的なシステムインテグレーションとデプロイを実現するための管理ツールが(CDまたはCIツール)が含まれており、GCP(Google Cloud)をはじめメジャーなクラウド環境の構築実績も多数あります。GCPに関してはサービスパートナー契約を締結しており、GCP活用に向けたコンサルティング・導入・運用サービスの提供も可能です。

 

具体的な実績として、メディア事業やスマホアプリ開発事業等を展開する寺島情報企画様では、合計80台の仮想マシンで構成されていたシステム基盤を刷新し、Sproutlyのクラウドホスティングサービスが提供するGKEコンテナ基盤ノード4台に移行しました。これにより、運用費用を含めた月額コストを移行前に比べ約5分の1に削減しました。

 

以下資料ではクラウド移行の際に知っておくべきポイントなどを解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

この記事を読んだ方におすすめの
お役立ち資料はこちら
お役立ち資料
DXに向けたクラウド移行を検討の方必見 クラウド移行入門ガイド
DXに向けたクラウド移行を検討の方必見
クラウド移行入門ガイド
近年、DXの推進や、リモートワーク推進といった働き方改革のために自社のシステムをオンプレミス環境からクラウド環境への移行する企業が多くなっています。一方で、企業によってはクラウド移行を検討しているが、知見がなくどのように行えばいいのかわからない、不安があるという方も多いのではないでしょうか。本書では、クラウドとオンプレミスの違いやクラウド移行を失敗しないための事前準備、ポイントをご紹介します。
資料ダウンロード

このコラムを書いたライター

SREベース運営局
SREベース運営局
SREベースは、Sproutlyが提供するSREサービス、SIサービスに関するトレンド・業界動向からノウハウまでアプリケーションの構築・運用に役立つ様々な情報をお届けします。